2010.8.25 ワールドビジネスはてサテライト

8月25日の経済ニュース

■きょうも最安値を更新
株価は8845円と1年4ヵ月ぶりに8,900円を割り込んだ。為替も1ドル84円台と円高が収束する気配はない。野田財務大臣は為替の介入について――

野田財務大臣
「必要な時には適切な対応をとるというお話をしました」

介入の可能性を示唆した。こうした状況の中、個人投資家はどう動くのか。
ゴルフクラブ 1,680万円
伊勢丹新宿店で公開されたゴルフクラブ、そのお値段は。

マルマン 大隅宏昭 社長
「税込で1,680万円という価格をつけさせていただいております。ものすごい手間暇と時間がかかり“チタン漆”という技術が踏襲されています」

マルマンの高級クラブに輪島塗の技法を生かした装飾が施されている。既に中国・韓国・台湾から4セット注文が来ているという。
■7月の訪日客 過去最高
7月に日本を訪れた外国人旅行者がおよそ88万人にのぼり過去最高を記録した。特に中国からはこれまでの最高と比べ6割増加。ビザ発給条件の緩和が主な要因か。
■9月・10月の気温「高い傾向」
厳しい残暑。気象庁は今日、3ヶ月予報を発表。9月10月は平年より気温が高い傾向が続くと予想。百貨店では秋冬ものを一週間ほどまえから販売。暑さが長引けば影響は出そうだが――

高島屋東京店 寺輪朱里 販売担当係長
「流行に敏感なお客さまは、インポート物などの数が少ないので今の時期から購入を検討されてる方が多く、売り上げにも結びついております」

高島屋では今年の日傘の売上げが前の年より40%増えているなか、帽子やストールなど秋冬物の婦人用品もこの一週間の売り上げが一年前と比べ9.4%プラスと意外な結果。猛暑の翌年には花粉が増える可能性も指摘される。暑さが長引けばその影響もしばらく続きそうだ。

続く円高 株8,900円割れ

■止まらぬ株安 個人投資家は…
午後7時前、銀座に個人投資家が集まった。ネット証券が開いた投資家のセミナー。今日の日経平均株価は進む円高や景気先行きへの懸念から、終値で8,900円割れと連日の安値更新。止まらない株安のなか個人投資家は――

個人投資家
「短期的にはどこらへんまで下がるのか怖いところですね」
「個別の銘柄はちょっと怖くて手を出せないです」

一部には個人投資家が割安となった株を買う動きがあるが、このまま円高が続き株安が止まらなければ、個人投資家のマーケット離れが心配だといいます。

マネックス証券 松本大 社長
「株より預金してるほうがいいやとなりがちなので、そういった意味では個人投資家の方はちょっと静かなのかなと。政府・日銀がアクションを取らない中でどうしても個人はマーケットに入りにくい状況」

■「介入」におわす?政府の動き
そうした中、政府の動きがにわかに慌しくなってきた。昨日まで為替介入にノーコメントとしていた野田財務大臣は今日午前、一歩踏み込んだ。

野田財務大臣
「必要なときには適切な対応をとるというお話をしてきました」

そして日本経団連など経済3団体トップと意見交換した菅総理からこんな発言が飛び出したという。

記者
菅総理から実際に出てきた言葉として介入もありうるということだったのか」
日本経団連 米倉 会長
「そういうこともいろいろ考えていかなければいきませんねと」
日本商工会議所 岡村 会頭
「私はなかったと思う。私は聞いておりません」

発言の真偽を問われた菅総理は――

菅総理大臣
「介入についてはコメントしておりません」

介入が話題にのぼったことを否定したが、市場では介入への警戒感が再び強まり、夕方には一時円高が緩み、1ドル84円台半ばまで戻した。一方で日銀も動き出した。日銀の白川総裁は26日〜30日に行われる地区連銀シンポジウムに出席するため訪米すると発表。FRBバーナンキ議長や欧州中央銀行のトリシェECB総裁も出席する。日銀の通貨緩和への憶測が飛び交うなか、白川総裁がどのような意見交換を行うのか注目。

「クスリ」に大変化の波

■中国の観光客が買う意外な“日本製”
博多港についた大型客船。続々と降りてくるのは中国からきた観光客。この日は上海から1000人を超える団体がやってきた。彼らが向かった先は、ドラッグストア。今ドラッグストアにやってくる中国人観光客が増えている。この店では3月から中国人スタッフを採用して対応している。化粧品や健康食品だけではなく、医薬品を買っていく客も多いと言う。

大賀薬局 田中茂子 主任
「日本製の胃腸薬をまとめて5個とか6個とか、やっぱり胃腸薬が一番売れます」

日本と比べて胃腸薬や風邪薬といった大衆薬がまだまだ普及していない中国。メイドインジャパンの医薬品は高品質というイメージが強く人気のようだ。もっとも、ドラッグストアなどで販売される処方箋の必要ない大衆薬の国内市場は低迷が続いている。高齢化で需要が高まりそうなものだが。

シティグループ証券 医薬品業界アナリスト 山口秀丸
「日本は海外に比べ症状が軽くてもお医者さんにかかる。日本の大衆薬は医療用薬品に需要を奪われあまり市場が伸びていない」

■日本の大衆薬メーカー アジアに活路
そこで今、アジアが注目されている。大正製薬は、去年アメリカの大手から買収したアジア大衆薬事業を活用し、自社の風邪薬などをタイや台湾などで販売する方針。またエスエス製薬は中国で代理店を通じて「ハイチオールC」など一部の商品を販売しているが、将来親会社のドイツ企業の販売網を利用し中国に本格参入することも検討している。大衆薬は医療用に比べ現地での認可を受けやすいこともあり、アジア大衆薬市場への本格参入は日本のメーカーに大きなチャンスだという。

シティグループ証券 医薬品業界アナリスト 山口秀丸
「日本と同じ規模の市場がアジアにはある。年率2割で市場は伸びているのでその流れを取り込まない手はないんじゃないかと」

■“作る規制”に変化 大衆薬の起爆剤

大正製薬の営業部、寺崎さん。10月のタバコの値上げを前に、ある大衆薬の説明に薬局を訪れた。

大正製薬 ドラッグ営業部 寺崎憲治 さん
「値上げした前の月に売り上げが伸びたんですよ。9月にピークが来ると考えています」

禁煙補助剤の「シガノンCQ」。去年の薬事法改正で第一類に分類された薬だが、その特徴というのが――

大正製薬 ドラッグ営業部 寺崎憲治 さん
「今まで病院で使っていたお薬の成分をスイッチした商品。効き目が良くて効果が高い」

この薬に含まれるニコチン。今までは医療用の薬にしか使用できなかったが10年ほど前から大衆薬でも使えるようになった。こうした薬は“スイッチOTC薬”と言われ、普通の大衆薬より高い効果が望めるという。

マリー薬局 山木厚子 薬剤師
「病院に行かなくても同じ成分のものが買えるので時間の節約になるし、金額も変わらない。安い場合もある」

医療用から一般用へのスイッチ化という概念は25年ほど前から始まっているが、今になって注目が集まっている。

大正製薬 ドラッグ営業部 寺崎憲治 さん
「大衆薬にスイッチされれば自己負担率が100%=国庫負担ゼロになる。医療費が抑制できるので国としても推し進めている」

こうした狙いから厚生労働省は2007年から関係学会などと協力し、スイッチOTC薬に転用できる候補成分を業界向けに公表。メーカーが開発を進めやすい環境を整えている。審査という壁が無くなり、今後は商品化されるケースが半分程度まで短くなるという。

大正製薬 郄橋伊津美 執行役員
「例えばコレステロールであったり血圧だったり、まさに高齢化社会に適した生活習慣病系の成分が今後多く許可される。成長市場とみなして積極的な開発を目指していきたい」

■“売る規制”が生んだ逆輸入ネット販売
一方、売る規制が生んだ変化も。医薬品ネット販売のこの会社は薬のネット販売が規制されたことを受け、去年9月、シンガポールに会社を設立した。

ケンコーコム 畔上淳 本部長
「1類、2類の医薬品を扱っているが、売れ筋は排卵日検査薬や発毛剤」

こちらのホームページでは、国内のネット販売で規制されている第1類医薬品や第2類医薬品も販売されている。しかし問題も。日本から購入する場合、個人輸入という形になるので副作用が起こった場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる。

ケンコーコム 畔上淳 本部長
「そういった対象にはなっているが、規制の問題でやむを得ない」

それでも日本からの注文がほとんどで、6月には2,000万円以上を売り上げた。

ケンコーコム 畔上淳 本部長
「日本のお客さまに対してサービスを考えると日本からできるのがベスト。規制を緩和していただきたい。そもそも廃止していただきたいのですが」

“がん予防”の時代へ

仙台市内の歯科医院。4月に新たな検査を導入した。

勾当台デンタルクリニック 伊藤秀寿 院長
「ほっぺたの内側のほうから細胞を取らせていただいて、遺伝子の中からそういう病気のリスクがあるかどうかを診断していきたいと思います」

この女性が受けているのが遺伝子検診。歯の治療のついでに受けに来たという。細胞の核の中にある染色体。そこに折りたたまれて入っているのがDNA。その中の生物を作る情報を持った部分が遺伝子だ。“お酒が強い弱い”といった体質は遺伝子が関係している。その遺伝子から先天的な「病気のなりやすさ」を検査するのが遺伝子検診だ。

患者
「歯医者さんでやれることにびっくりした」

遺伝子検診には社会的なメリットもあると伊藤さんはいう。

勾当台デンタルクリニック 伊藤秀寿 院長
「医療費がどんどん増えているが、疾病医療から予防医療に変えれば医療費を抑えられる」

今月8日、都内の大学病院であるセミナーが開かれていた。受講生の大半が歯科医。そこでは仙台の伊藤さんが講師を務めていた。

勾当台デンタルクリニック 伊藤秀寿 院長
「どうしたらガンにならないかを考えた方がいいのでは。そこに出てくるのがゲノム診断じゃないのかなぁと」

口の中の細胞を取るだけの遺伝子検診は歯科医にとっても取り入れやすい。だが遺伝子については専門外。そこで最近はこうした勉強会が開かれるようになった。今や日本の歯科医院の数はコンビニの約1.5倍。競争の激しい歯科業界で新たな付加価値サービスとしても注目を集める。

参加した歯科医
「遺伝子の分野は全く違うので大変興味がありますし、今後取り入れたい分野です」
「もう少し勉強して、精神的なショックや家族への配慮など通常の歯科の治療ではそこまで深刻なことはないので」

参加者の一人、都内で歯科医院を営む槇原さん。講義のあと自ら検診を受けてみたいと講師の伊藤さんに依頼。まずは16項目から検査したいものを選ぶ。体質的になりやすい病気があれば知りたいという槇原さん。一方、伊藤さんは遺伝子情報を知ることに不安もあったという。

勾当台デンタルクリニック 伊藤秀寿 院長
「僕の両親が2人ともガンなんです。たぶん僕もなるだろうなと。でもわかるとしてもこの検査はなりやすいか、なりにくいかのリスクなので確実になるわけではないですからね。発病するわけじゃなくその前に予測するということ」

実は遺伝的にガンになる人は患者全体の5%ほど。残りの95%はタバコなど生活習慣の影響を受けて後天的に遺伝子が変異してガンになるのだという。そして今、その後天的に変異した遺伝子を調べ、超早期にガンのリスクを知る検査が始まっていた。
■遺伝子で超早期リスク検査
ジーンサイエンス。ここが超早期の癌リスクを調べているベンチャー企業。先天的な病気のなりやすさではなく、現時点での癌のリスクがわかるという。この検査では口の中の細胞ではなく、血液から遺伝物質を抽出する。

ジーンサイエンス 秋山修一 取締役
「大体25〜30ミリリットルの血液を1人の患者様からいただきます。それをDNA抽出処理をして最終的には約2ミリリットルの透明なDNA溶液が出来上がります」

いくつもの処理を重ね癌と関連する67種類の遺伝子を調べる。

ジーンサイエンス 秋山修一 取締役
「こちらが突然変異を解析している装置です。通常であればひとつの波形しかないが場所によっては二重に出てくる。こういったものが血液から発見されると癌となる細胞が存在する確率が非常に高まると言われております」

癌を増殖させるアクセルのような遺伝子が増えていないか。またブレーキとなる遺伝子が壊れていないかを調べ癌になりやすい状態かを検査していく。一般的な画像診断では癌が5ミリから2センチほどにならないと見つけられない。だが癌が発症する前でも遺伝子の異常によって癌化した細胞は増殖している。その遺伝子の異常を調べて超早期にリスクを見つけるのがこの検査だ。直接癌を見つけるのではないが、リスクがあった場合定期的に画像診断を受けるきっかけとなるなど、補助的な検査として活用され始めている。

ジーンサイエンス 秋山修一 取締役
「自覚症状がなく、しかも見つからない大きさの癌ですと、予防に対しての指標がないので努力する目標が作りにくい。弊社の検査でリスクが顕在化すると予防行動にも非常に有用な情報になると考えております」

7年前、大腸にポリープが見つかったという四ッ役さん。幸いにも陰性だったが、その後に受けた超早期リスクの検査では大腸がんに関連する遺伝子に異常が見られた。

四ッ役忠勝さん
「今の状況なら改善すると医師から言われた。それには食生活・生活習慣の改善が必要」

妻の裕子さん。検査前の夫の生活はというと――

四ッ役裕子さん
「野菜も食べない。お酒ばかり飲んでタバコも吸って、夜遅い生活をずっと何年も」
四ッ役忠勝さん
「そういうことを全然意識しない生活だったので今後は改善していかなければと実感した」

生活改善のきっかけとなる遺伝子検診。癌を予防できたら一人当たり5年で1,000万円以上の医療費削減に繋がると言われる。だが遺伝子検診の有用性は長期のデータや検証が必要で、まだ科学的な証明がされていない段階。また受信者に十分な説明を行っていない例もあり懸念もある。そのため研究者の中にはビジネスへの展開には時期尚早という声もある。

理化学研究所 ゲノム医科学研究センター 鎌谷直之 センター長
「こういう病気になりやすいということを簡単に言うのはちょっと早過ぎる。遺伝子の存在は100%確実にあるが影響は100%ではない」

研究段階での利用については規制も考えるべきだという。さらに将来的には保険に加入する際に病気のリスクによって保険料が決まるなど、遺伝子情報が思わぬ場面で利用される可能性も。

理化学研究所 ゲノム医科学研究センター 鎌谷直之 センター長
アメリカでは遺伝子情報を雇用や保険加入に使うことを禁じている。日本もそういう面も含めて話し合ったほうがいい」

慎重な扱いが求められる遺伝子検査。増え続ける医療費に歯止めをかける一手となるのか。
  

景観vs街の振興


■「雷門」前に巨大施設 反発強める地元
東京浅草。スカイツリー特需に沸くこの地にある争いが。浅草のシンボル雷門と道路を挟んだ向かい側に雷門の4倍の高さの観光センターができます。高さ40メートルを超える観光センター。案内所や展望テラスなどが入る新たな観光拠点として台東区が建設を進めているが、事前の相談が十分でなかったためかこの建設に地元から待ったの声が上がった。

近隣の商店では…
「今の仮の観光センターで機能していると思うので大きくする必要はない」
「昔から四隅には大きいものを建てないのが約束。景観と、雷門が小さく見える」

浅草寺の執事長、守山さん。台東区が当初示した計画をもとに、20メートルほどを想定していただけに完成予想図を見て愕然としたという。

浅草寺 守山雄順 執事長
「行政は雷門、浅草寺を観光名所にしようとPRしているわけでありますから、どうか調和のとれた建物にしていただきたい」

地元から計画の縮小を求められた台東区は――

台東区
「観光客が増えるなか、観光センターは必要です。対応については現在協議中です。ただ縮小の方向では調整をしていません」

■新タワーで追い風 ホテル建設に期待も
景観を損ないかねない建物に強い反発がある一方、スカイツリー効果で観光客が増えている今をビジネスチャンスと捉える動きもある。浅草寺西の歓楽街、六区地区。ここで高さ53メートルのホテルの建設計画が進んでいる。今は夜に営業する店が少なく、せっかく増えた観光客を十分取り込めていないが宿泊客が増えれば街の活性化が期待できる。ただ、実現すると浅草寺五重塔の後ろにホテルが壁のようにそびえ立つようになります。景観を守るか街の発展を取るか。守山さんも悩んでいる。

浅草寺 守山雄順 執事長
「宿泊施設が整えば夜の人口も増え地域の発展には大変貢献されると思いますが、借景がすべてビルになってしまうと観光資源を台無しにしてしまうとも思います」

さらにホテル建設予定地から大通りを挟んだ先には130メートルを超える高層マンションが計画されていて、浅草寺と建設を認めた東京都が裁判で争っている。
■景観vs街の振興 解決策はどこに
景観問題をめぐる争いに対し地域ビジネスに関する専門家は――

ブランド総研 田中章雄 社長
「評価している、素晴らしいなと思っているのは湯布院。湯布院は中心の古い温泉街では3階以上の建物を建てない決まりがある。木で作った自然と融合できるような建物で景観を作っている」

湯布院の他に田中氏が成功例として挙げるのが、開発エリアを明確にして街並みを維持しているウィーンなどヨーロッパの都市です。文化を守りブランドイメージが上がった結果ビジネスにも繋がってるという。

ブランド総研 田中章雄 社長
「浅草も決めたエリア内だけは一切新しいものを建てない、景観を壊すようなものは建てない。昔の雰囲気を守りその周りで需要に応えればよい」

トレたま

■“死角”なし!
ハンドル部分のコードを引っ張るとカメラが360度回転し、パノラマ写真を撮影できるカメラ『Lomography Spinner 360』。

アメリカの経済動向

■景気後退に現実味?

スタンダード&プアーズ サム・ストーバル氏
「25%の確率で二番底とデフレに陥る可能性がある。ただ、今はデフレより二番底の危険性の方が大きい。こうした米景気への懸念が株の大幅下落を招いている。投資家は景気後退へ逆戻りするのを警戒しているので、S&P指数は下値を試す展開が続くだろう」

また為替の専門家からは、こうしたアメリカ景気の先行き不安が円買いを加速させてるため「1ドル80円をつける可能性もある」との意見や、「必要なのは介入ではなく経済政策だ」との意見も出ている。

LAST FLASH

■鳩山氏 菅総理に“挙党”要求
菅総理と鳩山前総理が今日夕方、民主党代表選挙をめぐって会談し、鳩山氏は菅総理に対して挙党体制の人事を行うよう求めた。菅総理は今後も鳩山氏に政権運営の相談をしていく考えを示した。こうしたなか小沢前幹事長の出馬を求める議員が小沢氏と面会し、正式に出馬要請した。ただ小沢氏は「しばし時間をいただきながら結論を出したい」と述べるに留まった。
■2018年に売り上げ4倍に
ロッテ百貨店は今日、釜山市の韓国店の新館をオープンさせた。日本のユニクロなどファストファッションブランドを充実させたほか、4フロアを使った大型の噴水などが目玉となっている。近くには107階建ての超高層タワーも計画されている。ロッテは流通グループとして中国に20店以上をオープンさせるなど、2018年には去年の売り上げの4倍を目指すとの方針を明らかにした。
■承認前の保険適用も
中央社会保険医療協議会は、海外で承認されていて国内で承認されていない医薬品について、一部承認前に保険適用を認める新たな仕組みの導入を決定した。まずは卵巣がん抗癌剤、ジェムザールなど5つの薬について30日から保険適用される見通し。通常、医薬品の承認申請から保険の適用までは9ヶ月かかっていたが新たな仕組みでは解消され、患者の負担軽減に繋がる。
■カーター元大統領が訪朝
アメリカのカーター元大統領が今日、北朝鮮平壌空港に到着した。到着後カーター氏は北朝鮮のナンバー2と会談し、北朝鮮に拘束されているアメリカ人男性の釈放について協議したものと思われる。1994年に北朝鮮を訪問した際に、カーター氏は金日成首席と会談したが、今回、金正日総書記と会談するかに注目が集まっている。
■日本企業への発注申し入れ
ベトナムを訪れている直嶋経済産業大臣は今日、ズン首相と会談しベトナムが計画する原子力発電所の建設を日本企業へ発注するよう申し入れた。これに対しズン首相は日本の原発技術を評価した上で、前向き且つ真剣に提案を検討したいと答えた。
■グーグル 初の首位
企業ブランドが消費者やビジネスパーソンからどう評価されているか日経リサーチが調査したところ、グーグルが初めて総合首位となった。去年まで5年連続トップだったマイクロソフトは2位に後退し、IT業界の世代交代が浮き彫りとなる結果となった。
  



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